面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれ、焦って「特にありません」と答えてしまった――そんな経験をした看護師は多いのではないでしょうか。
実はこの「逆質問」は、あなたの印象を大きく左右する大切なチャンスです。うまく活用すれば、志望度の高さや仕事への意欲を自然にアピールでき、他の候補者と差をつけることも可能です。
この記事では、看護師の面接で好印象を与える逆質問の考え方と、実際に使える質問例10選を紹介します。
なぜ看護師の面接で「逆質問」が大切なのか
面接の終盤で必ず聞かれる「何か質問はありますか?」という一言。ここで「特にありません」と答えてしまうと、せっかく積み重ねた好印象がやや弱まってしまうことがあります。
逆質問は、採用担当者があなたの“志望度”と“コミュニケーション力”を最終確認するための場。つまり、質問内容そのものよりも「どう考えている人なのか」を伝える絶好のチャンスなのです。
採用担当者が逆質問で見ているポイント
看護師採用の面接官が逆質問を通して見ているのは、主に次の3点です。
採用担当者は、あなたの質問を通して「この人と一緒に働きたい」と思えるかを感じ取っています。
「何もありません」は印象を下げる理由
逆質問をしない=「興味がない」と受け取られてしまうリスクがあります。
もちろん「質問が思いつかないほど十分に説明してもらいました」という意図であっても、面接官には「準備不足」や「受け身な印象」と映ることが少なくありません。
「患者さんとの関わり方で大切にしていることを教えてください。」
「新人教育のサポート体制について伺ってもよろしいですか?」
といった質問を投げかけるだけで、会話が生まれ、印象が一気に良くなります。
逆質問は“会話の延長線”で考えるのがコツ
逆質問は「面接の最後の試験」ではなく、“採用担当者との対話の続き”と考えましょう。答えにくい質問を無理に探す必要はありません。
面接中に興味を持った話題や、自分が大切にしている働き方に関連する質問を選ぶだけで十分です。
「お話の中で“チームで支え合う文化”があると伺いました。実際にはどんな取り組みをされていますか?」
このように面接官の話を受けて質問すると、「話をしっかり聞いている人」という好印象を残せます。逆質問は、あなたの考え方や誠実さを伝える“最後の一言”。
上手に使えば、面接の印象をぐっと格上げすることができます。
逆質問の基本マナーと注意点
逆質問は、単に「何か質問をする場」ではなく、あなたの誠実さや仕事への向き合い方を伝えるための時間です。とはいえ、質問の内容やタイミングを誤ると、かえって印象を下げてしまうこともあります。
ここでは、看護師の面接で逆質問を行う際に押さえておきたいマナーと注意点を解説します。
質問は「前向きな意図」が伝わる内容に
逆質問の基本は、「この職場で長く働きたい」「より良い看護をしたい」という前向きな姿勢を示すことです。たとえば、次のような聞き方は好印象です。
- 「新人研修や教育体制について、もう少し詳しく伺えますか?」
- 「チームで意見を出し合う機会はどのくらいありますか?」
- 「患者さんとの関わりで、特に大切にしている考え方を教えてください。」
どの質問も、「働く意欲」や「理解を深めたい」という姿勢が伝わります。逆に、待遇やシフトなど“条件面ばかり”の質問をすると、「条件重視」と受け取られることがあるので注意が必要です。
NGな質問(待遇・残業・人間関係など)の例
採用担当者が回答に困る質問や、マイナスな印象を与える内容は避けましょう。
- 「人間関係は良いですか?」
- 「残業はどのくらいありますか?」
- 「ボーナスはいつ支給されますか?」
こうした質問は、気になる気持ちは理解できますが、初対面の段階では避けた方が無難です。同じテーマでも、聞き方を少し変えるだけで印象が良くなります。
×「人間関係は良いですか?」
○「チーム内で連携を取るうえで、意識されている工夫があれば教えてください。」
このように言い換えることで、“確認”ではなく“学びの姿勢”として伝わります。
質問のタイミングとトーンを意識する
逆質問は、面接の最後にまとめて聞くのが基本ですが、会話の流れの中で自然に質問しても問題ありません。
たとえば、面接官の説明中に気になった点を、「今のお話で気になったのですが〜」といった形で確認するのはむしろ好印象です。また、話すトーンも重要です。
「質問しなければ」と力んでしまうより、“相手の話を深掘りするような姿勢”を意識すると柔らかく伝わります。逆質問は、「あなたがこの職場をどう見ているか」を示す鏡のようなもの。
マナーを意識することで、質問の内容以上に「誠実で感じの良い人」という印象を残すことができます。
目的別|面接官に好印象を与える逆質問10選
逆質問は、「どんな目的で聞くのか」を意識するだけで質が変わります。ここでは、看護師の面接で印象を高めるための質問を、5つの目的別に分類して紹介します。
①【職場理解を深める質問】
目的:実際の働き方や環境をより具体的に知るため
- 「1日の業務の流れや、看護師同士の連携体制について教えていただけますか?」
- 「この病棟(または施設)で働くうえで、特に重視されている看護の考え方はありますか?」
職場の文化や雰囲気を掴みたいとき。質問を通して“現場理解が深い応募者”という印象を与えられます。
②【志望度を伝える質問】
目的:「この職場で働きたい」という想いをアピールするため
- 「貴院の理念に共感しています。実際の現場ではどのように反映されていますか?」
- 「長く働いていく中で、成長を感じられる機会はどのようにありますか?」
志望動機とつながる質問をすると、誠実さと意欲が伝わります。“採用後の姿”を具体的に描けていることをアピールしましょう。
③【働き方・教育体制を確認する質問】
目的:安心して働ける環境かどうかを確かめるため
- 「新しい職場に慣れるまで、どのようなサポートがありますか?」
- 「中途入職の方の研修やフォロー体制について教えてください。」
ブランクがある人や、初めての分野に挑戦する人におすすめ。学びの姿勢を見せることで、柔軟で成長意欲のある人材として印象づけられます。
④【キャリア成長をアピールできる質問】
目的:自分の将来ビジョンを自然に伝えるため
- 「看護師としてスキルアップしていく上で、どのようなキャリアパスが考えられますか?」
- 「リーダーや教育担当を目指す場合、どのようなサポートがありますか?」
面接官に「長く活躍できる人材」という印象を与えるチャンス。“成長を重視する質問”は、採用側にも安心感を与えます。
⑤【面接官との会話を自然に終える質問】
目的:会話の流れを穏やかに締めくくるため
- 「今後、採用結果のご連絡はどのくらいでいただけますか?」
- 「本日お話を伺って、さらに志望度が高まりました。入職までに準備しておくと良いことはありますか?」
最後の逆質問で“誠意”を伝えたいときに最適。
お礼の言葉を添えると、印象よく面接を締めくくれます。逆質問は、あなたの熱意を伝えるだけでなく、「この職場で自分がどう貢献できるか」を示す対話ツールです。
ひとつでも自分らしく聞ける質問を準備しておくだけで、面接の手応えが大きく変わります。
逆質問で差がつく「言い方と順番」
逆質問は「内容」だけでなく、「言い方」と「順番」で印象が大きく変わります。同じ質問でも、話し方が丁寧で流れが自然であれば、「感じの良い人」「コミュニケーションが取りやすい人」と評価されます。
ここでは、面接官との会話がスムーズに進む逆質問の伝え方を紹介します。
質問→共感→意欲の流れを意識する
逆質問の最も効果的な順番は、「質問 → 共感 → 意欲」 の3ステップです。たとえば次のように話すと、ただの質問ではなく“対話”になります。
「ホームページで拝見した『地域に寄り添う看護』という言葉が印象的でした。実際に現場で大切にしている取り組みがあれば教えていただけますか?」
このように、「共感」や「関心」を一言添えるだけで、質問の背景にあなたの考えや温かさが伝わります。
また、複数の質問をする場合は、“働き方”→“教育・成長”→“志望動機に関連する質問” の順にすると、流れが自然です。
「御院」「御施設」など丁寧語の使い方
逆質問で特に意識したいのが、言葉の丁寧さです。「この病院では〜」と呼び捨てにするよりも、
- 病院 → 「御院」
- クリニック・施設 → 「御施設」
- 訪問看護 → 「御事業所」
といった言い方を使うと、礼節が伝わります。また、質問の導入部分に以下のようなフレーズを添えると、より自然で柔らかい印象になります。
- 「先ほどのお話の中で印象に残った点がありまして…」
- 「少し具体的に伺ってもよろしいでしょうか?」
- 「もし差し支えなければ教えていただけますか?」
これらはすべて、“丁寧だけど距離を感じさせない”万能フレーズ。看護師の面接において、穏やかで落ち着いた印象を与えるのに最適です。
志望度が高いときに効果的な締め方
逆質問の最後は、「印象を残す一言」で締めましょう。たとえば次のような言葉です。
「本日のお話を伺い、ますますこちらで働きたい気持ちが強くなりました。」
「患者さんに寄り添う姿勢を大切にされている点に共感し、ぜひ自分の経験を活かしたいと感じました。」
これは“お礼+意欲”を兼ねた一文で、相手に安心感と信頼感を与えます。面接官は、「この人は礼儀正しく、気持ちの整理ができている」と感じるため、評価がぐっと上がります。
逆質問は、“相手への敬意と自分の想いを伝える最後の対話”。順番や言葉を整えるだけで、あなたの誠実さがしっかりと伝わります。
逆質問が苦手な人でも安心!準備の仕方とテンプレート
「何を聞けばいいのか分からない」「緊張して言葉が出てこない」──面接でそう感じる看護師は決して少なくありません。でも大丈夫。逆質問は、事前の準備さえしておけば、誰でも自信を持って話せるようになります。
ここでは、逆質問が苦手な方でも使える具体的な準備方法とテンプレートを紹介します。
求人票やホームページからヒントを見つける方法
まず最初に行うべきは、情報収集です。病院や施設の求人票、公式ホームページ、SNS投稿には「逆質問のヒント」が隠れています。たとえば次のように見つけましょう。
- 「教育・研修制度が充実」と書かれている → 「実際の研修内容や期間はどのようなものですか?」
- 「地域密着型」などの表現 → 「地域連携で特に力を入れている取り組みはありますか?」
- 「チーム医療を推進」 → 「他職種との連携で心がけていることはありますか?」
求人票の文言を“自分の関心に置き換えて質問する”だけで、自然で深みのある逆質問に変わります。
「質問の型」を3パターン覚えておく
どんな状況でも応用できるように、逆質問には“型”を持っておくと安心です。以下の3パターンを覚えておけば、どんな面接でも対応できます。
| パターン | 質問の目的 | 質問例 |
| ① 学び型 | 成長・研修について | 「中途入職者への研修はどのように行われていますか?」 |
| ② 共感型 | 理念・方針への共感 | 「貴院の理念にある“寄り添う看護”を、現場ではどのように実践されていますか?」 |
| ③ 貢献型 | 志望度を伝える | 「自分の経験を活かすために、特に意識しておくと良いことはありますか?」 |
この3つをベースに考えると、どんな職場でも“誠実さ”と“意欲”を伝えられます。
エージェントと一緒に事前リハーサルする
転職エージェントを活用している場合は、面接前に逆質問の練習をしておくのがおすすめです。
エージェントは面接官の傾向や病院ごとの特徴を熟知しているため、「この施設では、こういう質問が好印象ですよ」といった実践的なアドバイスをもらえます。
また、リハーサルでは実際に声に出して練習するのがポイント。話し方を少し整えるだけで、安心感と説得力が格段に増します。逆質問は、準備の有無で差がつく部分。
あらかじめ“型”を持ち、自然に話せる質問を1〜2個用意しておけば、面接の最後を「自信を持って終われる時間」に変えられます。
逆質問は“会話で印象を残す”最後のチャンス
看護師の面接における「逆質問」は、単なる形式的なやり取りではありません。それは、あなたという人を伝える最後のチャンス。
採用担当者は、逆質問の内容を通して「どんな考え方で仕事に向き合う人なのか」「この職場に合いそうか」を感じ取っています。
つまり、正解の質問を探す必要はなく、あなた自身の関心や価値観をもとに、素直に聞くことが一番大切なのです。
逆質問がうまくできると、「この人はしっかり考えている」「対話ができる人だ」と信頼感を持ってもらえます。その結果、たとえ他の応募者より経験が少なくても、印象で差をつけることができます。
次の面接では、「何か質問はありますか?」の一言を怖がらず、“会話を締めくくるチャンス”として前向きに活用してみてください。きっと、あなたの誠実さと意欲が相手に伝わります。
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求人情報を読むだけでは分からない部分に興味を持っているか。
たとえば「チーム構成」や「教育体制」などを聞くことで、仕事のイメージを具体的に描いていることが伝わります。
「この職場で働きたい」という前向きな姿勢を確認しています。質問のトーンや内容から、応募者がどれほど真剣に検討しているかが分かるのです。
看護師の仕事はチーム連携が命。逆質問の受け答えには、“人柄”や“対話の姿勢”がそのまま表れます。