夜勤明け、ぐったりしたままベッドに倒れ込む。起きても頭はぼんやり、次の勤務のことを考えるだけで憂うつになる。そんな日々が続くと、「もう限界かも…」という気持ちがふと頭をよぎること、ありませんか?
でも、すぐに「でも転職してうまくいかなかったらどうしよう…」と不安になって、結局また制服に袖を通す。
がんばってきた分だけ、今の職場を離れる決断は簡単じゃないし、そもそも「これって甘え?」と思ってしまう自分もいる。
でも、まず伝えたいのはこれです。「夜勤がつらい」と感じるのは、あなたが弱いからじゃない。そして、「辞めたい」と思うのも、“逃げ”なんかじゃない。
この記事では、転職に不安を抱える看護師さんが、最初に知っておきたい“3つの視点”をお伝えします。読むだけで気持ちが軽くなるきっかけになれば、うれしいです。
「夜勤がつらい」は甘えじゃない。体と心のSOS
「夜勤って、こんなにつらいものなんだ…」
新人の頃は気力で乗り越えていたものの、3年目に入るとふとした瞬間に限界を感じることが増えていきます。
夜勤は、体のリズムを壊す
人間の体は本来、日中に活動し、夜に休むようにできています。それを逆転させる夜勤勤務は、体内時計やホルモンバランスを強制的に乱す働き方です。
たとえば、以下のような症状に心当たりはありませんか?
- 日中にしっかり寝ても「疲れが取れない」
- 肌荒れや生理不順がひどくなった
- 急に食欲が乱れて、体重が増えた/減った
- 起きた瞬間から「また夜勤か…」と憂うつになる
これらはすべて、「夜勤のストレスが身体に表れているサイン」です。そしてこれは、“慣れ”や“根性”では解決できないことも多いのです。
メンタル面の影響も見逃せない
夜勤のつらさは、身体面だけでなく精神面にも大きな影響を与えます。とくに、深夜のナースステーションは独特の緊張感があり、孤独や不安を感じやすい環境です。
- 急変対応や患者対応に一人で追われる不安
- ミスへのプレッシャー
- 夜勤前に眠れない、明けで寝すぎて自己嫌悪
- 休日も回復に時間がかかり「何もできなかった」と落ち込む
こうした毎日を繰り返す中で、「自分には向いていないのかも」「私だけがつらいのかな」と自己否定が強まっていくことも。
でも、それはあなたが弱いわけではありません。むしろ、身体や心が「このままだと危ないよ」と教えてくれているSOSなのです。
周囲の声と自分の感覚は、切り離して考えていい
「夜勤なんてみんな通ってきた道だよ」「若いうちは体力で乗り越えられる」
そんな周囲の言葉に、自分のしんどさを飲み込んでしまうことはありませんか?確かに、夜勤を乗り越えてきた人もいるかもしれません。
でも、「つらい」と感じる感覚は人それぞれ。他人と比べてはいけないものです。まずはそのつらさを、きちんと認めてあげてください。
それが、“これからどうするか”を考える第一歩になります。
転職=人生のやり直しではない。キャリアは“選び直し”ができる
「転職したら、失敗するかもしれない」
「今の職場を辞めたら、もう看護師としてやっていけないんじゃないか」
そう思って、今のつらさを抱えたまま踏み出せずにいる方は少なくありません。でも、転職は“人生のやり直し”ではありません。
むしろ、キャリアを「選び直す」チャンスです。
今の職場での経験は、どこに行っても活かせる
夜勤や急性期の現場で、緊張感のある中で働いてきたあなたは、すでに高度な臨床判断力・優先順位付け・患者との信頼構築力を持っています。
これは、訪問看護やクリニック、健診センターなどでも評価されるスキルです。事実、転職者の8割以上が「以前の職場での経験が活かせた」と回答しています【注1】。
転職=“逃げ”という価値観から自由になろう
「逃げじゃない?」
「もう少し頑張ってみたら?」
そんな言葉を気にして、転職を先延ばしにしていませんか?でも、転職を考えることは、自分の人生や働き方を見直そうとしている“前向きな行動”です。
「逃げ」ではなく、「見直し」や「再設計」と捉えてほしいのです。実際に、転職後に「自分らしく働けるようになった」と答えた看護師は75.2%にのぼります【注2】。
“合わない環境から離れる”ことは、自分を守る大切な選択でもあります。
夜勤のない働き方も、キャリアとして成立する
「夜勤をなくすと収入が減る」「スキルが落ちる」
そんな不安の声もよく聞きます。確かに、夜勤手当がなくなる分、手取りが減るケースはあります。でも、日勤常勤でも月収28万円〜35万円ほどの求人も多く存在します【注3】。
また、クリニックや訪問看護などは、「患者と向き合う時間が増え、やりがいを感じるようになった」と話す方も多く、“質的な成長”が得られる場でもあります。
夜勤のある急性期だけがキャリアではありません。
今の自分に合った働き方を選ぶことも、立派なキャリアの築き方です。
一歩踏み出した人の声に、ヒントがある
転職を考えるなら、ぜひ他の人の体験談にも目を向けてみてください。
「もっと早く決断すればよかった」
「前より自分を大切にできるようになった」
そんな声を聞くと、不思議と勇気が湧いてきます。
この記事の読者と同じように、夜勤に悩んでいた看護師の多くが、“転職”をきっかけに、生活や人生に前向きな変化を起こしています【注4】。
あなたのキャリアは、あなただけのものです。
いまの職場だけがすべてではありません。「自分のための選択」を、どうか怖がらないでください。
注釈・参考文献一覧
- 【注1】マイナビ看護師「転職後の満足度調査」
- 【注2】ナース専科「看護師の転職経験に関する意識調査2023」
- 【注3】ジョブメドレー「日勤常勤の看護師求人例(首都圏)」2024年統計より:https://job-medley.com/
- 【注4】看護のお仕事「夜勤がつらくて転職した看護師インタビュー」
情報収集は、“誰に相談するか”で9割決まる
「転職、気になってるけど、何から始めたらいいのか分からない」
「とりあえず、ネットで“看護師 転職”って調べてみたけど、同じようなサイトばかり…」
そう感じたことがあるなら、情報収集の“方法”よりも、“相手”を見直すべきタイミングかもしれません。
情報が多すぎて、逆に選べなくなる時代
転職を考え始めたとき、まず多くの人がするのが「ググること」です。
でも、検索結果には転職エージェントの広告や求人一覧が並び、結局どれが自分に合っているのか分からなくなることも多いのです【注1】。
さらに、SNSや匿名掲示板では情報が錯綜しやすく、体験談に見せかけた広告や、極端な成功/失敗の話ばかりに触れると、余計に不安が募ることもあります。
“話せる相手”がいるだけで、整理が進む
だからこそ、これからの情報収集で大切なのは、「何を読むか」よりも、「誰と話すか」という視点です。
信頼できる第三者と話すことで、以下のような変化が生まれます。
- モヤモヤしていた悩みが言葉になって整理される
- 本当に不安なことが“転職そのもの”ではなく、“失敗したらどうしよう”という恐れだと気づく
- 自分では見えていなかった選択肢(例:転職ではなく部署異動や働き方変更)に気づける
このように、「内省」を深めることで初めて“納得感のある選択”が可能になるのです【注2】。
転職エージェントは“提案力”で選ぶ
もし転職サービスを使う場合、注目すべきは“提案力”です。
単なる求人紹介ではなく、「今のあなたのキャリアなら、こういう選択肢もありますよ」と、あなた自身も気づいていなかった選択肢を広げてくれる担当者に出会えるかが鍵です。
さらに、職場の雰囲気や人間関係など、求人票では分からない現場のリアルな情報も持っているかは重要なポイントです【注3】。
LINEで“ゆるく始める”情報収集もOK
「でも、いきなり面談はハードルが高い」
そんな方におすすめなのが、LINEを使ったキャリア相談です。
LINE登録で得られるのは、例えば以下のようなコンテンツ
- 看護師向けの“リアルな体験談”配信
- 夜勤・転職に関する限定コンテンツ
- 無料のキャリア相談(メッセージ or オンライン)
特にホスキャリのLINEでは、「今すぐ転職するか決めていない人」でも、情報収集や思考整理のために登録できる仕組みを整えています。
“相談しながら考える”という選択肢を、気軽に持ってほしいのです。転職は、情報量の多さではなく、納得感の深さで決めるもの。
焦って決断する必要はありません。
でも、一人で抱え込まず、誰かに話してみることで、視界が開けることもあるはずです。
注釈・参考文献一覧
- 【注1】Google 検索傾向データ「看護師 転職」検索ボリュームと広告表示傾向(2024年):https://trends.google.co.jp/trends/explore?q=看護師%20転職
- 【注2】マイナビ看護師 キャリアアドバイザーインタビュー「相談から始める転職活動」
- 【注3】ナース人材バンク「転職における情報の質が決め手に」
今すぐ動かなくていい。でも、“知ること”から始めよう
ここまで読んでくださったあなたは、「夜勤がつらい。でも転職は怖い」その揺れる気持ちに、ちゃんと向き合おうとしている方だと思います。
まずはそれだけで十分です。
今すぐ転職しなくていいし、無理に結論を出さなくてもいい。大切なのは、「今のままでいいか?」と、自分に問い直す時間を持てたこと。
その一歩が、きっとこれからの働き方や生き方を変えるきっかけになります。
自分を守れるのは、自分だけ
看護師は、人の命や人生に寄り添う仕事。
だからこそ、自分のことは後回しにしてしまいがちです。でも、自分をすり減らしてまで続ける仕事に、幸せはありません。
まずは、「夜勤がつらい」と感じたその気持ちを大切にしてください。「もしかしたら別の選択肢もあるかも」と思った自分を、信じてあげてください。
知ることが、選べる未来を増やしてくれる
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などをお届けしています。
焦らなくていい。比べなくていい。でも、「知ること」から始めると、今よりも少しだけ、前に進める自分に出会えるかもしれません。
あなたのこれからのキャリアが、自分らしく、穏やかで、誇れるものでありますように。
まずは、知ることから始めてみませんか?