“強みがない”看護師が自己PRを考える3つのヒント

転職活動を始めるとき、多くの看護師が最初に悩むのが「自己PR」の書き方です。

とくに「これといって特別なスキルもない」「自分には強みなんてない」と感じている方にとっては、履歴書や面接で何をどう伝えればよいのか、戸惑いが大きいのではないでしょうか。

実はこの「強みがない」と感じる感覚、看護師として真面目に日々の業務に取り組んでいるからこそ生まれるものです。現場で求められるのは“特別な能力”よりも、“安定して患者さんに寄り添い、責任ある行動ができるか”といった当たり前の積み重ねだからです。

そのため、多くの方が「自分の努力や姿勢が強みとして表現しづらい」と感じる傾向にあります。

この記事では、「強みがない」と感じる方に向けて、自己PRを構成するヒントをわかりやすくご紹介します。特別な経験やスキルがなくても、きちんと自分を表現することは可能です。

「どうせ私は普通の看護師だし……」とあきらめる前に、日々の仕事の中にある“あなただけの価値”を一緒に見つけていきましょう。

なぜ“強みがない”と感じてしまうのか?

「自分には強みなんてない」と思ってしまう看護師は少なくありません。これは個人の問題というより、職場環境や社会的な比較の中で生まれる“感情”です。

このセクションでは、なぜそう感じてしまうのか、その理由を整理していきます。

日常業務が“当たり前”になっているから

病棟勤務に慣れてくると、日々の業務がルーティンのように感じられ、「自分は特別なことをしていない」と錯覚しやすくなります。しかし、以下のような業務も立派な「強み」になり得ます。

  • 急変時に冷静に対応できる判断力
  • 多職種連携での調整役の経験
  • 患者や家族との信頼関係を築く力

こうした“当たり前”の裏には、現場経験に裏打ちされた確かな力があります。

他人と比べてしまうから

同期やSNS上の看護師が「キャリアアップした」「留学した」といった情報に触れると、つい自分と比較して落ち込んでしまうこともあります。これは社会的比較理論でも指摘されている自然な心理です。

  • 比較することで自尊心がゆらぎ、「自分には誇れるものがない」と思いやすい
  • 周囲の評価軸で物事を判断してしまい、本来の自分の価値を見失う

重要なのは、「他人の評価軸」ではなく「自分にとっての意味」を見つける視点です。

「目立たない貢献」は言語化しづらい

看護の仕事は「縁の下の力持ち」的な役割も多く、華々しい成果として表現しづらいのが現実です。

  • 患者の心の変化に気づく観察力
  • 離床を促し回復意欲を引き出した関わり
  • 同期や後輩のフォロー役としての立ち回り

こうした「見えにくい貢献」こそ、面接や履歴書で丁寧に言語化すれば、あなたの強みとして伝わるポイントになります。

実はみんな“強み”がないところから始まっている

転職活動において「自己PRをどう書けばいいかわからない」と悩むのは、あなただけではありません。実際、多くの看護師が“自分には強みなんてない”という思いからスタートしています。

このセクションでは、そうした不安の中でも一歩踏み出すための視点を整理していきます。

自己PRは「完成形」である必要はない

自己PRは、あくまで“あなたがこれから何を大切にして働きたいか”を伝える材料です。完璧な成果や特別な経験がなければ書けないものではありません。

たとえば…

  • 「患者さんの小さな変化に気づけるよう意識しています」
  • 「一緒に働くスタッフが安心できるような声かけを心がけています」

といった、“行動の姿勢”も立派な自己PRになります。

「キャリアは日常の中の小さな意識の積み重ね」という視点が重要とされています。

「できなかったこと」から見えてくることもある

実は、過去の失敗やうまくいかなかった経験を通じて得た学びこそ、あなたの強みに変わることがあります。

例として、

  • 夜勤でのインシデントを経験した→以後、申し送り時の確認を徹底するように
  • 患者との関係に悩んだ→傾聴や対応の工夫を学び、信頼関係を築けた

こうした「失敗からの変化」も立派なエピソードとして伝えることができます。

「他人に言われて気づいたこと」がヒントになる

自分では気づかなくても、同僚や上司、患者からの言葉の中に“強みの種”があることはよくあります。

以下のような言葉を思い出してみてください。

  • 「あなたの対応、すごく安心できた」
  • 「いつも冷静に動いてくれるよね」
  • 「細かいところまで気がつくね」

こうした言葉を振り返ることで、自分では気づけなかった強みを再認識することができます。

“強み”を言葉にするための3つのヒント

「自分の強みを言葉にして伝えるのが苦手」という声は多くの看護師から聞かれます。ここでは、そうした方に向けて、“強み”を見つけ出し、それを言葉にして伝えるための3つのヒントをご紹介します。

日々の業務を「やっていること」と「気をつけていること」に分けてみる

まずは自分が日々の仕事で取り組んでいる内容を、以下のように整理してみましょう。

やっていること気をつけていること
バイタルサインの測定患者さんの表情や声のトーンに注目する
申し送り他職種にも伝わる言葉を選ぶようにしている
ナースコール対応忙しくても優先順位を意識して行動する

このように、ただの業務ではなく「どういう意図や配慮をしているか」を分けてみると、あなたの“働き方の価値”が見えてきます。

「こんな看護師でいたい」という理想像を思い描いてみる

自己PRは、過去の実績だけでなく、“これからどう働きたいか”を描く場でもあります。

たとえば、

  • 「患者さんにとって安心できる存在でいたい」
  • 「チームの中で冷静に動ける看護師になりたい」
  • 「新人指導にも関われるようになりたい」

こうした将来像を交えた自己PRは、採用側に「一緒に働きたい」と思わせる説得力を持ちます。

書いた文章を誰かに読んでもらう

自分では「当たり前」と思っていることでも、他人にとっては大きな強みに見えることがあります。自己PRが書けたら、同僚や信頼できる友人に一度見てもらいましょう。

以下のようなフィードバックをもらえることがあります。

  • 「それって十分すごいことだよ」
  • 「もう少し具体例を入れると伝わりやすいかも」
  • 「あなたらしさがよく出ている」

こうしたやり取りの中で、自信をもって言葉を磨くことができます。

それでも“強みがない”と感じるあなたへ

ここまで自己PRのヒントをお伝えしてきましたが、「それでもやっぱり、自分には強みなんてない」と感じる方も少なくありません。ですが、それは“強みがない”のではなく、“見えづらくなっているだけ”です。

ここでは、そんなときにどう考えるといいかをお伝えします。

「できて当たり前」の中にこそ、強みがある

病棟勤務5年目のあなたは、すでに多くの経験とスキルを身につけています。しかしそれが日常になってしまうと、「誰でもできること」と思い込んでしまいがちです。

たとえば、以下のようなことも立派な強みになります。

  • 夜勤中も冷静に対応できる判断力
  • 急変時に必要な情報を正確に共有できる伝達力
  • 新人や後輩が相談しやすい雰囲気をつくる関わり方

“誰にでもできるわけではないこと”を、自分が自然とやれているなら、それはもう強みです。

キャリア成熟理論から考える「動かない選択」も強さ

キャリアの発達には段階があり、すべての人が常に動き続けるわけではありません。キャリア成熟理論では、「自己理解」「価値観の整理」のフェーズを経て初めて“納得のいく選択”ができるとされています。

だからこそ、今すぐ転職しなくても、自己PRがうまく書けなくても、それは「立ち止まって考えている証」とも言えます。焦らず、今の立ち位置を見つめ直すことも、キャリアの一部なのです。

「強みがない」自分を責めずに、対話をしてみませんか

もし「強みがない」と思い詰めてしまうなら、まずは一人で抱え込まないことが大切です。第三者との対話の中で、思わぬ視点や言葉に救われることがあります。

たとえば、ホスキャリではLINEでの転職相談も可能です。無理に転職を勧めることはありません。今のあなたが感じている“モヤモヤ”を一緒に言語化しながら、「じゃあどうしたらいいか」を一緒に考えていきます。

伝え方を変えれば、“強み”はちゃんと伝わる

これまでの経験の中に自分なりの強みがあるとわかっても、「どう伝えたらいいかわからない」「自己PRに落とし込めない」と感じる方は多いです。実は“強みがない”のではなく、“伝え方に慣れていない”だけ。

ここでは、看護師の自己PRに活かせる伝え方の工夫をご紹介します。

具体的なエピソードを1つ入れる

自己PRをする際には、「私は〇〇が強みです」とだけ書くのでは不十分です。採用担当者は、“その強みがどう発揮されたか”という具体性を知りたがっています。

たとえば、

「私は冷静な判断力が強みです。夜勤中に急変対応が発生した際も、冷静に医師や他スタッフとの連携をとり、患者さんの搬送準備を迅速に行いました。」

このように、エピソードを加えることで、信ぴょう性が高まり、あなたの働き方が伝わりやすくなります。

「だから何ができるのか」まで伝える

自己PRで重要なのは、「自分の強みが次の職場でどう活かせるか」までを伝えることです。つまり、“相手が求めている人材像にどう応えられるか”という視点を持つことが大切です。

以下のような構成で書くとスムーズです。

  • 自分の強み(例:丁寧な観察力)
  • それが発揮された経験(例:褥瘡の早期発見と対応)
  • 転職先でもどのように活かせるか(例:患者さん一人ひとりの状態変化に敏感に気づき、医師と連携して早期介入できる)

PR内容は“性格”よりも“行動”で示す

「優しい」「明るい」「責任感がある」など、性格に言及する方も多いですが、これらは見る人によって感じ方が異なります。自己PRでは、“行動”で証明できる内容の方が、より客観的で説得力が増します。

たとえば、

  • 「ミスを防ぐために、必ずダブルチェックを習慣にしています」
  • 「どの患者さんにも“あと一歩”踏み込んだ声かけを意識しています」

このように、具体的な行動や習慣、工夫を示すことが自己PRの質を高める鍵になります。

【注釈】本セクションでは、以下の考え方をベースにしています

キャリアコンサルティング理論における「ナラティブ・アプローチ」:自身の過去の経験を物語として語ることで、自己理解を深め、自己表現に繋げる方法。

“強みがない”と思っても大丈夫。言語化の第一歩を踏み出そう

初めての転職活動で自己PRを考えるとき、「自分には強みなんてない」と感じてしまうことは珍しくありません。ですが、それは“本当に強みがない”のではなく、自分の経験を振り返り、言語化する習慣がこれまでなかっただけかもしれません。

看護師という仕事には、「誰にでもできること」など一つもありません。夜勤明けでも患者さんに寄り添ってきたあなた、同僚が忙しいときにさっと動けるあなた、ちょっとした変化に気づいて報告できるあなた――すべてが立派な「行動の強み」です。

自己PRで大切なのは、自分のことを大きく見せることではなく、「自分らしく、相手に伝わる言葉で届けること」です。今回紹介した3つのヒントをもとに、ぜひご自身の経験を少しずつ書き出してみてください。

  • 「できていること」に気づく
  • それを言葉にしてみる
  • 行動やエピソードで裏づける

この繰り返しが、あなたらしい自己PRを育ててくれます。

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